【西洋占星術の基本知識】12ハウスの意味とは?

西洋占星術はむずかしい!そんなお声を耳にします。解説を見ても専門用語が多く、そのひとつひとつがわからないまま学習を続けているため、いつまでも疑問が残っている、という方も少なくありません。

この記事ではそんな方に向けて、西洋占星術の基本的な用語のひとつである「ハウス」について解説します。それぞれのハウスの持つ意味もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

占星術のハウスの意味は?どうしておぼえにくいの?

ホロスコープ(地球上のある地点から、惑星や天体の位置を写しとった図)を読むには、天体、サイン、ハウスの3つの要素の知識が必須です。

「サイン」はあなたもご存知の12星座のこと。(ただし西洋占星術におけるサインとは実際の星座そのもののではありません。黄道を12分割し、それぞれに対応する領域に星座の名をつけています。)

「天体」とは、太陽、月、金星、木星などよく知られた太陽系の星々です。この2つは前知識がありますし比較的わかりやすいのです。

しかし、「ハウス」とはいったい何のことでしょう?まったくなじみがありませんから、イメージがわきにくく初心者の方はとても苦手に感じるようです。

天体もサインも天上の世界のことを表しています。一方、ハウスとは、地球上のある地点(出生図の場合は、出生地)から見て、太陽が通過位置を基軸にして、黄道を12分割したものです。

あるハウスに天体が入っている場合、その天体が【どのような場面で発揮されやすいか?】を示してますから、ハウスがわかると格段にリーディング力が上がります。

このために、同じ日に生まれた人でも、出生時間や出生地が違っていればハウスの取り方が変わります。だからこそ西洋占星術では<同じホロスコープはない>とされているのです。

ハウスは日本語では「室」と呼ばれることもあります。

ハウスの計算方式は「プラシーダス」がスタンダード

実は、ハウスの計算方式は「これが正解」というものがなく、さまざまな研究家が提唱した多くの種類があります。

現代で最も一般的に使われているのは、時間的に分割するプラシーダス方式という分割法です。

プラシーダス方式は、現代占星術の父と呼ばれるアラン・レオが考案したため、日本はもちろん世界的に評価されています。

ハウスもサインも、円形のホロスコープを12分割しますが、サインが均等な分割であるのに対して、プラシーダス方式のハウスは均等ではありません。

これもホロスコープの読みを難しく見せている一因かもしれません。

参考までに、世界的高緯度地域はコッホという計算方法を使うとよい、と言われますが、日本より高緯度であり占星術研究が盛んなイギリスでもそれほど一般的に使われていません。

イギリスでは、アセンダントのサインをまるごと1ハウスとし、次のサインを2ハウス・・・ととっていくシンプルな「ホール・サイン・ハウス」を愛用する占星術師が意外に多いです。

「ホール・サイン・ハウス」は古い時代に長らく使われていたので(現在でもインド占星術はこの方式)、ある意味で原点回帰かもしれません。

出生時間がわからないとプラシーダス他ほとんどのハウスシステムが使えません。

その場合は、太陽があるサインをまるごと1ハウス、次のサインを2ハウス・・・ととっていく「ソーラーサインハウス」を使うか、

牡羊座を1ハウス、牡牛座を2ハウス・・・というふうに、12サインをそのまま12ハウスとします。

では、各ハウスの意味について以下にご紹介します。

12ハウスのそれぞれの意味

それぞれのハウスの意味を理解すると、ホロスコープをより深く読み、理解することができるようになります。

たとえば太陽が第10ハウスにあったとすれば、太陽は意思やプライド、第10ハウスは社会性を意味するので、社会生活に強い意識を持っている、と読むことができるのです。

サインは基本的な性格付け(人間の才能・性格・容貌等の精神的な面)を示すのに対して、ハウスはより具体的な事柄(人生で遭遇する諸問題や活動範囲等)を示します。

ハウスを理解すれば、占星術の結果がより具体的に役立てることができるようになります。

第1ハウス:ルックス・他者から見た時の印象

第1ハウスは、ハウスの基準となる生まれた日の太陽の昇る東の水平線(アセンダント)を含み、その人自身を示すもっとも大切な場所で、生まれつきの資質が表れます。

自分は気づいていなくても、他人からははっきりわかる特徴が、第1ハウスには含まれています。

【代表的なキーワード】
パーソナリティ 自己表現 他者から見られる姿 肉体的な特徴 肉体的生命力 本人の自己イメージ 生まれたときの環境

第2ハウス:所有・才能・収入

第2ハウスは、自分が所有する物を表します。自分で働いて得る収入、どのようなことで収入を得るか、などを見ることができます。

【代表的なキーワード】
お金 所有と財産(不動産) 個人の資産 価値観 富に対する考え方

第3ハウス:コミュニケーション・知的活動・器用さ

第3ハウスには初等教育という意味があります。読み書きなどの基礎的な知識をあらわす領域です。

また、身近な外界との交流、コミュニケーションの取り方、兄弟姉妹との人間関係も示します。

【代表的なキーワード】
日常的に使う知性 日頃の他者との交流 会話や書き文字を通じてのコミュニケーション 短期の旅行 通常の活動 兄弟姉妹 隣人

第4ハウス:家庭環境・不動産・人生の土台

第4ハウスは、その人にとって土台になる場所や環境、ものごとを意味しています。当然ながら、メインは、家庭や住環境ですが、その人がリラックスできる場所全般を表してもいます。

【代表的なキーワード】
家庭 住環境 家族 幼児期と母親 安全感覚 先祖・ルーツ 個人の背景にある民族性 人生の晩年の状態

第5ハウス:恋愛・趣味・自己表現

第5ハウスは、恋愛や趣味など楽しみ全般を表します。人の目を気にすることなく、思ったまま気ままに表現することを含んでいます。

【代表的なキーワード】
クリエイティヴな自己表現 喜び ロマンス 恋愛 子供運 芸術 スポーツ ゲーム アミューズメント ギャンブル 投機 投資

第6ハウス:義務・労働・健康

第6ハウスは、義務をこなす時の態度や特徴を示します。生活していくための労働や、訓練して自分を高めていくことにもつながります。

管理や節制を担うために、あなたの健康にも関係します。

【代表的なキーワード】
労働 奉仕 従業員 健康 病気 健康法や食生活

第7ハウス:対人関係・他者・パートナー

第7ハウスには、対人関係が表れます。

結婚や契約、配偶者やライバルなどについても7ハウスの状態で知ることができます。

【代表的なキーワード】
結婚 パートナーシップ 配偶者 契約 協力 ライバル 対立 提携関係 取引先

第8ハウス:契約・相続・性

第8ハウスは、契約ごとなど長期間に渡って簡単に離すことのできない重要な関係を表します。結婚後の生活や、性についてのあり方や意識などもよく見ます。

一種の財運も示しており、第2ハウスは自分の手で得る収入を表す一方、第8ハウスは親や先代経営者、取引先から受け継ぐものです。

【代表的なキーワード】
死と再生 相続 遺産 他の人の資産 セックス 絆 深い関係 再生 オカルト 保険 退職金

第9ハウス:向学心・哲学・海外

第3ハウスは基礎的な学習を表しますが、第9ハウスは専門的で高度な学問を示す領域です。

哲学や宗教なども含まれ、「自分の世界を広げる」という意味で、外国や外国人に関することも第9ハウスに含まれます。

【代表的なキーワード】
高次の知性 哲学 法 論理の構築 向上心 教養 長距離の旅行 海外

第10ハウス:社会性・世間での身の立て方・社会的目標

第10ハウスは、社会での自分の位置づけや目標、最も出世した場合の到達点をあらわします。

適職はこのハウスを重視しますし、目上の人物との関係についても参考になります。

【代表的なキーワード】
キャリア 社会的ステイタス 専門的職業 公的な名声 上司・雇い主 父親

第11ハウス:コミュニティ・友人関係・未来

第11ハウスは、「いまここ」のもっと先に広がる世界です。

未来を開拓していく要素やロジック希望、それを共有するグループ、交流する友人たちもこのハウスです。

【代表的なキーワード】
将来のための活動 アフターファイブ 上下関係のない友人関係 市民活動 自助的なグループや集団 希望や願い

第12ハウス:精神性・奉仕・秘密

第12ハウスは、純粋に精神的な領域です。物質性や表面的なものをすべてとりはらい、人の目を全く意識しない時の状態がここでわかります。

世間から隔離された清浄な場所、隠されたもの、目に見えない問題、本人の意識外で動いている事柄もこの第12ハウスに含まれます。

社会から引退した後の姿という意味もあります。

【代表的なキーワード】
見えないもの 匿名でいられる場所 秘密 共鳴 無意識 信仰 ひきこもり 病院 福祉 マスコミやマスメディア

まとめ

西洋占星術におけるハウスとはなにかについて、そして12のハウスそれぞれが示す代表的な意味をご紹介しました。

こちらに紹介したものがすべてではないのですが、それでも一気におぼえにくいボリュームかもしれません。

しかしこれらの基本的な意味を踏まえながらホロスコープに向き合ってみると、徐々に、より深く詳細なリーディングができるようになります。

 

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記事を書いたのはこんな人

天音(あまね)なおみ

◆一般社団法人 星読みセラピスト協会 代表理事

口コミだけで600人以上の依頼が押し寄せ、専業主婦から占星術講師に。
その後、元・広告クリエイターのノウハウを生かして、
カウンセラー、セラピスト、コーチなど相談業の開業と成功をサポート。
起業2年で夫の年収を越え、社団法人を設立。
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