「起業って、実際にはどんな風に進めたらいいのですか?」
このようなご質問を本当にたくさんいただきます。
始めはただ、自分の興味で学んでいても、楽しくなって打ち込んでスキルが積み上がると
「すごい!プロになればいいのに!」
周囲からも、そんな声がかかるようになりますよね。
そこから
「できれば有料でやってみたい」」
と思うようになるのが、趣味人の女性にことに多いパターンです。
起業のしかたがわからないために、行動に移せなかったり、反対にむだな行動をとって回り道をする方がたくさんいます。
ひとつひとつ見るとそれほどむずかしいものではないので、この記事で開業のステップをわかりやすく解説します。
どうぞ参考にしてくださいね!
目次
ステップ1:起業マインドを持ち、目的を考える
起業したい!と考えている、開業未満の方のほとんどが
「集客は?」
「料金はどのくらいがいい?」
ということを気にしています。
しかし、これらの前に、あなたが考えておくべきことがあるのです。
それは、「なぜあなたは起業をするのか?」という目的や指針の部分です。
これは想像以上に重要なポイントになりますよ。
なぜならさまざまなことが起きた時に、あなたがどんな行動をとっていけばよいのか?を判断する要となるからです。
ここを考えていない方は、お金が少し手に入ったり、人が批判的な反応をしたなど、ちょっとした理由で起業をやめてしまいます。
個人起業は軌道に乗ると、多くのお客様から感謝され、目に見える成果も得られて、あなたの自由度が増していきます。
ただ、軌道に乗るまでが地道なのです。
そこで折れないために、なぜ起業するのかをしっかり考え、かんたんにブレない軸を持つことが大切なのです。
ステップ2:どんな分野で起業するのかを決める
起業の目的をはっきりさせたら、どんな活動をしていくのかを考えましょう。
興味があったり得意な分野を選ぶのはもちろんでしすが、将来性や市場についても調べておきましょう。
活動分野が決まったら、その中でさらに、あなたの職域を考えるようおすすめします。
例えば、あなたが、「心理カウンセリング」という分野で起業するとします。
するとスタンダードに
・カウンセラーとして、お悩みの方をマンツーマンでサポートする
ということが頭に浮かぶと思います。
でもほかにも方法があるのです。例えば、
・スクール講師として心理カウンセリングを教える
・カウンセリングをテーマにしたワークショップやオンラインサロンを運営する
・カウンセリングをテーマにした有料記事や有料メルマガを販売する
・カウンセリングをテーマにしたYouTuberになる
このように、いくつも考えられるのが職域です。
複数を手がけるにしても、「どれがあなたのメインなのか?」決めておきましょう。
「何をしている人なのか?」がわかってこそ、お客様が現われるのですからね。
職域が決められなくて困っている方は
まずは、すぐにできることから始めましょう。
大企業を興すわけではないので、一度やってみてからポジションを変えてもいいのです。
「これではない」と感じたら、肩の力を抜いて周囲を見回して考えましょう。
例えば、
・自分に似たタイプの人が活躍している?
・すでにある一般のサービスを、もっと役立つものにできるのでは?
・一般のサービスに新しい方法を組み合わせて、もっと便利にできるのでは?
・自分の体験をしっかり生かせるものは?
・海外ではすでに流行っていて、日本ではまだ、というジャンルはない?
このような目線で世の中を観察すると、たくさんのヒントが見つかりますよ。
ステップ3:どんな方に提供するのか決める
スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクみたいに、まだこの世にないものを提案できる天才は別として、
ビジネスが成り立つかどうかは、お客様あってのこと。
誰も欲しがる人がいないサービスは、あなたがどんなにがんばっても売れません。
だからこそ、活動の方向性がある程度かたまったら、
「それを、どんな方に提供するか?」を決めましょう。
あなたのサービスは、どんな方が喜んでくれるか?
どのような問題解決に役立つか?
そう考えて行く時に、
「20代の女性」
「40代の男性」
などと、おおざっぱ決着にとどめないようにもおすすめします。
お客様像をアバウトにすると、集客は非常にむずかしくなってしまうからです。
例えば以下くらいに具体的に絞り込みましょう。
・既婚で子供が大学生以上の50代女性
・自宅で仕事をしている30代のフリーランサー
・知的な40代独身キャリアウーマン
ステップ4:必要最小限のコストでスタートする
既にひとつの分野で成功していてノウハウが確かな方ならよいのですが、個人起業は、設備や広告費などをかけずに始めるのが基本です。
特に地代家賃、水道光熱費などの「固定費」は低く抑えましょう。
一般的なセラピスト、カウンセラーでしたら、PCとスマホがあれば、自宅開業が可能です。
「PCは必要ですか?苦手なので、スマホだけでやりたいのですが」
このご質問も、とてもたくさんいただきます。
いろいろな考えがありますが、結論としては、PCは必要だと思います。
なぜならこれまで、PCをまったく使えない方が、スマホだけで個人起業に成功したケースは、残念ながら見たことがないからです。
とは言え、難しい操作をマスターしなくてはならない、という意味ではありません。
だんだん簡単になっているし、ブログを書く、Zoom会議を主催するくらいできれば大丈夫です。
反対に、ホームページや広告は、初期の頃は、一般に思われているほど重要なものではありません。
そちらにコストや期待をかけすぎないようおすすめします。
開業届はどうすれば?
開業届とは、「個人事業の開業・廃業等届書」のことで、事業を始めたら1ヶ月以内に税務署に提出するものです。
これは、利益が見込めるかどうかではなく、あなた自身が開業した、という意識なのか?そうではないのか?が基準です。
収益があってもなくても、活動のブログを書き続けてセッションの募集をしているのなら、出すのが順当です。
しかし、継続的にビジネスをしているという意識がなく、何かでたまたま申し込まれる、という状態なら、「臨時収入」として白色申告をしても差し支えありません。
出さない場合の罰則も特に定められてはいません。
開業届を提出する大きなメリットとしては、青色申告ができるようになることです。
青色申告の場合は、最大で65万円もの控除が受けられるし、赤字の繰越もできます。
一定水準以上の利益が見込める場合は確実にお得なのです。
また、開業すると、屋号で銀行口座が開設できるようになるのも大きなポイントですね。
ただし、以下の方はご注意ください
・扶養家族として健康保険に入っている方
一部の組合は、開業しただけで扶養を外れると定めています。
これはすべての健康保険組合ではなく、その組合の規約によって違いますので、確認が必要です。
・失業保険を受け取っている方
開業のタイミングによっては、失業保険を受け取れなくなります。
反対に、開業することで、再就職手当が受け取れる場合がありますので、ハローワークでご確認ください。
起業をすると、ライフスタイルはとても大きく変わります。
でも身の回りに起業家がいないと、どんな風に生活が変化するのか、つかみにくいようですね。
もしよかったら、この記事も参考にしてみてください▼
ステップ5:集客とサービス提供はスピーディーに
このステップの前に、メニュー(サービス内容)の決定があるべきですが、とても長くなりますので別の記事に書いていきますね。
スタートしたらできるだけ早く、安定軌道に乗せることが肝心です。
ここをゆっくりやると、うまくいきません。
例えば100人の方に、あなたのサービスをメールで紹介するとします。
この時、「1ヶ月で100人に配信」と「3ヶ月で100人に配信」では、意味も成果もまったく違います。
短期間に、集中的に配信するほうが、高い成果が出ます。
副業で断続的に活動している方の中には、
「少しづつでも、長くやっていれば、お客様が増えていずれ本業になる」
と考える方もいるようですが、時間が経てば、去っていくお客様も増えるのです。
できるだけ早く行動と改善を繰り返してサービスを向上させましょう。
これを可能にするためには、ビジネスの全貌を理解して、むだのない「集客の仕組み」をつくっておくことが重要になります。
集客や仕組みについては、また別の記事で紹介していきますね。
まとめ
軌道に乗りやすい開業ステップをまとめると、
1・起業マインドを持ち、目的を考える
2・どんな分野で起業するのかを決める
3・どんな方に提供するのか決める
4・必要最小限のコストでスタートする
5・集客とサービス提供をスピーディーに
このようになります。
「起業って何をするのかわからない。わからないから、やりたいのか、やりなくないのか決められないんです」
と言うお声をうかがったことがありますが、これを参考に、ある程度のイメージができるのではないかと思います。
また、「開業したけれど軌道に乗らない、つまづいている」
という方は、必ずステップのどこかを飛ばしているはずですから、よく見直してみてくださいね。
自分で活動をデザインできる起業は、あなたのセンスとクリエイティビティが如実に生かせます。
あなたらしく、そして自由な人生を生きたい方には、ぜひチャレンジをおすすめします。
軌道に乗せるには、最初のセッティングが大切です。
記事を書いたのはこんな人
天音(あまね)なおみ
◆一般社団法人 星読みセラピスト協会 代表理事
口コミだけで600人以上の依頼が押し寄せ、専業主婦から占星術講師に。その後、元・広告クリエイターのノウハウを生かし、カウンセラー、セラピスト、コーチなど相談職の起業コンサルタントに転身。2年で夫の年収を越え、社団法人を設立。心のプロとして成功する天職起業塾を開催し、「エネルギーオタク主婦が人に会わずに年収500万」「2000円セッションのカウンセラーが30万メニューを続々契約」等の成果に導く。
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