7〜15歳は、占星術では「水星」の年齢域です。
水星の神格ヘルメース(メルクリウス)は、伝令の神。
どんな困難な仕事も機転とスピードでこなし、旅人と商人を支援します。
初回パーソナルセッションでは、ほとんどの方から家族全員の鑑定をご用命いただきます。
3〜4歳の子を持つ方の定番のご質問は「うちの子にはどんな習い事が向いていますか?」
いろいろ拝見すると、この年齢では、ピアノとかバレエといった習い事の種類の特定よりも、「やり方」「いま鍛えるべきポイント」「人間関係」「場」を大切にしていただくほうがよいと私は思います。
小学生になる前は月の年齢域ですから、習い事を身につけることより、習慣づくり、生活リズムづくりの意味が大きいので、ある程度は親の好みやロマンですすめても大丈夫です。
そして水星の年齢域に入る7歳頃に、切り替えのタイミングが来るので、本人の様子を見てここでもういちど考え直します。
シュタイナーはこの水星の年齢域とほぼ一致する7〜14歳を、人の成長プロセスにおいてかなり重要な時期としています。
そのポイントは主に2つです。
まずは、家の外のいろんなことに興味が広がっていく時期だということです。
まさしくこれは、占星術の水星、特に双子座サイドの水星そのもの!
(水星には双子座サイドと乙女座サイドがあります)
そして2つ目のポイントは、この時期は、エーテル体が成長して、「個」としての性格が明確になってくること。
シュタイナーのオカルティックな面が炸裂です。
この前の年齢域0〜7歳では、家系的な影響が濃厚に現われます。
しかし7歳以降は、それを突き抜けて、本人が前世から持ちこしてきた個性がはっきりと表に出てくるんです。
ですから、「うちの子だから、○○なはず」「○○家の子だからこのように」という風に思い込みすぎず、本人の個性をちゃんと見極めなくてはいけません。
これについては私自身、首がもげるほど頷ける事例があります。
では、具体的にどうしたら、この時期の成長をうまく促せるでしょうか。
水星は知性の星ですから、この時期に、どんどん論理を教わったり、数字の計算力を鍛えるような印象を持ちやすいです。
しかしシュタイナーによれば、いわゆる学力は、後でも大丈夫。(最近のレポートですが、一流大学に合格する学力は、要はやる気があれば、10代中盤からスタートしても間に合うそうです。)
また、親世代が好ましく思うモラルや価値観を理屈で教え込むことは無意味(というかどうかすると有害)だと言っています。
この時代に重要なのは、ひと言でいうと、自発性の発露です。
本人が、自分の成長をよろこべる道を見いだすかどうかなんですね。
やることは、絵を描くことでもスポーツでも遊びでもなんでもいい。
出来不出来とか、向き不向きでなく、それをやって「できた!」「前よりうまくいった!」といううれしさを感じられるかどうか。
親や教育者は、子がその道を見つけるまで、たくさん「試してみる」「体験してみる」チャンスを開放することがなによりのサポートになります。
シュタイナーはここで、様々な素晴らしい人物を子どもに示すこともすすめています。
スターでも、芸術家でも、アスリートでも、歴史上に輝く偉人、物語の登場人物でもいいのです。
多くの素晴らしい生き方を提示すると、その中から子どもが自分の憧れを自然に紡ぎ、モデルとしてゆくのだそうです。
ここも、親の誘導ではなく、あくまで、本人が自然に自発的にその輝きに魅かれていくことが大切になります。
水星期に「憧れた人」は少なからず、あなたの生き方に影響するということですね!
正確には、あなたの中の何かが共鳴して、目指すべきモデルをつくるのですが…
思い当たる人はいますか?
実際にワークショップなどで聞き取ると、コミックのキャラクターを上げる方が少なからず…
男性だとドラゴンボールの孫悟空が圧倒的でした!