占星術とシュタイナー〈その3〉金星の年齢域

 

 

15〜25歳は、占星術では「金星」の年齢域なので、金星の意味である、社交性、恋愛、ファッションセンスの基本が発達していきます。

前回の「水星期」には、エーテル体の個性がはっきりしたわけですが、この「金星期」には、アストラル体が成長するとシュタイナーは言っています。

彼が言うアストラル体とは内的体験と直感的感性の場です。

アストラル(astral)は「星の」という意味で、アストラル体=星の体なので、ここは占星術に関わる場合、大注目のポイント。

宇宙の星々から影響を受けるのはこの部分なんです。

星の影響は実際に、受けとりやすい人と、そうでもない、あるいは受けとりにくい人にかなりはっきりとわかれています。

物質的な肉体は、物理的・物質的なものに対しているので、星の影響を直には受けません。

肉体次元が重すぎる人は、アストラルのエネルギーはつかめず、人がこしらえた常識や社会のお約束の中で生きることになります。

反面、肉体次元のコンディションが安定している人は、星から過剰だったり凶暴な影響があっても、割に無難に乗り越えます。

要は両立が大事なのです。

深い瞑想やセラピーなどで肉体からアストラルを解放すると、檻から抜け出たように自由になります。

だからうまくできるようになるとすごく面白いしはまってしまうのですが、つかんだ体験を現実に生かせるかどうかは受けとめる側の物理次元のクオリティが強く関係します。

何も変わらなかったり、かえって現実生活がヘビーになることもあるので、「バランスよく」がキーワードです。

話をシュタイナーに戻しますと、彼はこの年齢域を「自分の人生への夢」を育む時期と定義しています。

ここで周囲の大人が「こうするべき」という価値観や信念を押しつけるのは百害あって一理なし。

本人が美と理想と希望を自由に見いだす時期であり、それができた時には前世に持っていた素晴らしさがアストラル体に発現してくると言っています。

現代日本は豊かですから、子ども達の金星が発達するスタートも早いと感じます。

しかしなんといっても、性徴がはじまる思春期からが「旬」ですね。

身体も大きくなって親の言うことももうそんなに聞きませんから、親御さんからすると育児は終わったという感じがすると思います。

この年齢の特徴として、特有の辛さがありますよね。

恋愛勝者はほんのひとにぎりのモテモテの子だし、そうでないほとんどの子は、恋の甘美さとともに片思いの苦しみを味わうし。

うちの子もモテなさそうだし、もし悩んでいたら私もあれこれ言いたくなるかもしれないです^^;

でも、ここで親の信念から来る指図は無用ということですね。

青春期のまぶしい光と暗い影のダンスをなつかしく見守りましょう♡

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